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天水池に関する研究

【2006年8月報告】
 2005年12月20日、水道水による貯水を行いました。
 2006年3月には、飛来してくる昆虫のアメンボ、コミズムシを確認、同年6月には、池に産卵したカエルの幼生であるおたまじゃくし、トンボの幼虫であるヤゴを確認しました。
 また、生物の餌の状態(生態系の底辺)を見るために、顕微鏡によるプランクトンの調査を行い、ミジンコ、アオミドロの棲息を確認しました。

 水質としては、滞留水の宿命としてCODが高めで有機物が多いと言えます。これは、地面に降る雨により地表の有機物が流入しているのではないかと想定できます。
 現状では、天水池内の生物には支障が無いと考えられますが、今後も監視、調査を継続します。

 天水池は、水生昆虫および両生類等の棲息場所としてだけでなく、鳥の水浴、ほ乳類(イノシシ、イタチ)の水飲み場としても機能しています。また、池の周辺では、鳥が捕食したと見られるカブトムシの死骸もありました。

 2006年8月末には、メダカの多数の稚魚と数匹の成魚が確認され、この8ヶ月で池の生態系が完成されました。
 卵が6月に植樹した抽水植物に付着し、移入されたと考えられ、その卵がふ化し、成長、産卵、ふ化、稚魚となったと推測できます。
 この生態系を守るために、現状環境の維持および浄化に努めます。




天水池生態系ピラミッド





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