第30回メダカセミナーは、「簡易田んぼによる農業体験」です。
広島市立荒神町小学校は、2018年の増岡組110周年事業「キャンプ里地・里山」に協力していただき、そのイベントで使用した「簡易田んぼ」を進呈して校内に設置しました。その「簡易田んぼ」を教育現場で活用します。 |
農業体験は、5年生9名で、授業の時間を使って進めます。
始める準備として、前回稲刈り後に種をまいたレンゲで花畑になっている田んぼの「田起こし」「水張り」をしておきます。 |
田起こし前(レンゲ畑) |
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田起こし・水張り |
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【代掻き】 5月12日 |
水張りをした田んぼに手を突っ込み、土の塊やゴミを出しながら撹拌します。最後にミニ熊手で水平にならします。
今回ため池をイメージしたビオトープも作ったので、そこにメダカを放流しました。このメダカは、自然界と同じように蚊の発生を防いでくれます。 |
撹拌 |
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熊手で敷均し |
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代掻き完了 |
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ビオトープにメダカの放流 |
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【田植え】 5月31日 |
3本を1束にした苗を、親指、人差指、中指の三本指で植え付けます。植物標本作りのために苗を採取し、押し草にしました。
水のたまった田んぼにも防虫対策のメダカを放流しました。 |
【防鳥ネット張り】 7月20日 |
鳥から稲穂を守るためにネット張り。 |
【イネの開花】 8月5日 |
夏休みの登校日に見ることができました。 |
【落水】 9月26日 |
田んぼの生き物たちは、ビオトープに引っ越しました。 |
【稲刈り】 10月12日 |
ハサミを使って稲刈りです。刈った稲はハゼに掛けて、防鳥ネットをかぶせておきます。 |
【米づくり】 10月26日 |
農業体験の最後は米づくり。ハゼから下ろして脱穀→籾摺り→精米(全て手作業)で、玄米をつくります。大正時代の脱穀機で脱穀体験をしました。 |
ハゼ干し乾燥 |
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稲刈り後の田んぼ |
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脱穀: 牛乳パックを使って脱穀 |
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籾摺り: すり鉢と軟式ボール |
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選別: うちわであおいで籾糠飛ばし |
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精米 |
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大正時代の脱穀機を体験 |
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ため池ビオトープ |
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できたお米(玄米)はわずかでしたが、持ち帰り、家のお米に混ぜて炊いて食べたそうです。
日本人の主食のお米。田植えからごはんになるまでを体験し、食材としてのお米を楽しく学んでもらえたと思います。 |
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