地域交流情報


メダカ大使 2011年5月14日

 今回はメダカ大使として、広島県呉市で活動をしている『二河公園自然観察会』にメダカを進呈しました。
 このメダカは、春を迎えたエコラボの天水池で、水温の上昇とともに活発化して増えたメダカの一部を小規模の攪乱のために採取したものです。

 二河公園自然観察会では、自然に恵まれた二河公園を中心に、自然やその恵みで「あそび」「まなび」「かんがえ」そして「行動する」活動をしています。
 当日も、公園ビオトープの整備活動として、外来種の水草やアメリカザリガニの駆除、水生生物の観察会を行いました。

 当日は、その二河公園の一角に新しくできた花菖蒲の田んぼで、エコラボメダカを泳がせてもらうために持参しました。
※攪乱(かくらん)・・生態系保全に必要な人為的個体数調整




 エコラボメダカの進呈は、小学生を中心とした子供たちとその保護者40名弱の参加を得て、活動に先立ち始まりました。
 二河公園自然観察会の新宅さんよりご紹介頂き、清田研究員が増岡組環境技術研究所(エコラボ)の紹介と、そこに棲むチョウやトンボの話、メダカの生態について説明をしました。

司会の新宅さん エコラボの紹介



 今回は、自然が好きな子供や生き物に詳しい子供たちが集まっているので、説明にも力が入りました。話が進むにつれて、聞いてくれている子供たちの輪もだんだんと近付いてきて、圧倒される程でした。
 最後に、野生種のメダカを守るために、他のメダカを入れないようにする事をお願いしました。

エコラボメダカの紹介 メダカの目を付けての説明



 説明を終えると、カップに入れたメダカを子供たち全員で花菖蒲の田んぼに放流しました。子供たちは新しい田んぼで元気に泳ぐメダカを指で追いかけていました。

メダカの放流 メダカを追う子供たち




 その後、二河公園自然観察会の活動にも参加させて頂きました。
 川や池に入り、子供たちは水生生物の採取やアメリカザリガニの捕獲、保護者たちとスタッフは外来種の水草の除去に汗を流しました。
 採取した生き物たちは、観察会で種類ごとに子供たちの手で分けられ、スタッフの方から説明を受けていました。

外来種の駆除 駆除の終わった池
水生生物の採取 観察会



 網を持って進んで川や池に入ったり、観察会で喜んだりしている子供たちや、協力し合って外来植物の駆除をする保護者の方々と一緒に活動をさせて頂き、改めて自然や生態系の大切さを実感しました。


 二河公園自然観察会の皆様には、このような機会を与えて下さった事に感謝致します。
 今後とも、エコラボでできることがあれば、地域交流を進めていきたいと考えています。


二河公園は、「ひろしま自然の会」等の専門家により生態系管理がなされています。
立地は市街地の端に位置し、公園内の水源は地下水を利用しており、閉鎖された水域となっています。


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